2017-10

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Rashomon

今日はStrategyの授業で、最後のCase Studyがありました。      


 ”Rashomon”というタイトルのCaseで、Cambridge MBAのStrategyのA先生が書いたCaseなのですが、内容は、1980年代後半のColumbia Pictures(ハリウッドのメジャー映画スタジオの一つで、当時Coca-Cola社が親会社だったが、現在はSony Pictures Entertainment傘下)のイギリス人CEO、David Puttnam氏のLeadership and Management Styleに関するものです。この人は、わずか11カ月でColumbia Picturesを去った人で、ハリウッドのメジャースタジオで最短記録と言われております。このDavid Puttnam氏が11カ月でColumbiaを去ったことは、果たしてColumbiaにとって良かったのか、それとも惜しい人材を手放してしまったのか、という点についてディベートすることが今回のCase Studyのメインテーマでした。私たちのStudy Groupは、「Columbiaが彼を首にしたのは当然」という立場に立って考えることになっておりました。争点は、彼のLeadership&Management Styleが、Columbiaという大きな組織を率いるのに適していたのかどうか、という点で、私たちは、彼のStyleは、small productionの経営には向いているが、そのskillをscale upできていない、と結論付けました。その証拠に、彼が関与した24作品の映画はことごとく赤だったわけです。一方で、彼は、当時メジャースタジオ間の競争で埋もれていたColumbiaに、European tasteを持ち込んで、独自の色を出そうとした功労者で、彼は親会社のCoca-Colaの論理に振り回されて、"scape goat"にされたのだ、というのが反対の立場のグループの主張でした。各々のチームの代表者がプレゼンして、最後にクラス全員の投票で、どちらが優勢かを決したのですが、結局、反対側のチーム(彼を擁護する側)が僅差で勝ってしまいました。まぁ、勝敗はともかく、個人的には、彼はColumbiaの経営者としてやはり失格だったのではないか、と思っております。映画のProducerに求められる資質とProductionのCEOに求められる資質はやはり異なるわけで、彼がそれに気づいて、自分のスタイルを修正したようにはケースからは読み取れませんでした。自分のコンテンツ会社での過去の経験に鑑みると、Producerで本当に経営感覚のある人はまだまだ少ないように思います。もちろんアメリカのほうがその点は日本よりも進んでいると思われますが、少なくとも日本ではBudgetの管理等かなり緩いし、数字に弱いProducerが比較的多いように思えます。今後は、経営感覚に優れたProducerがどんどん育ってくることが日本のコンテンツ産業の競争力を高める一つのKey Factorだと思うので、そのような環境(教育面等含め)が早く整うことを願うばかりです。


 ところで、このCaseのタイトルがなぜ"Rashomon"なのか?それは、黒澤明監督の映画「羅生門」で、「対立する複数の視点から同じ出来事を全く違う風に回想し、真実がどうだったのか観客を混乱させる手法」(by Wikipedia)が取られことに起因するようです。(聞いた話ですが)つまり、David Puttnam氏のLeadership & Management Styleをどう解釈するかについては、いろいろな角度の見方ができる、ということでしょうか。

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コメント

Rashomonというケースの名前、芥川龍之介の羅生門から来たと思っており、ケースとリンクさせて見ると、エゴ(ハリウッド映画業界全体)と正義(David Puttnam-業界を変えようとしたという意味で)の対比を描写したものかと思っていました。それをディベートの最中言おうか迷っていたのですが、最後に黒澤明の映画の方から取ったとA女史があっさり言っていたので、変なこと言わなくて良かったとひそかに胸をなで下ろしていました^^; 黒澤明の方のは芥川の別の作品がベースなんですよね。まったくややこしい。

kensukeさんにまったく同感です。大昔に映画の方も観ていたのですが、すっかり内容も忘れて、Wikipediaで調べるまで小説の方をイメージしてました。

確かに、登場人物が色んなことを言うので、真実は結局闇の中、という点がそのままかぶってうまいタイトルの付け方でしたね。ただ、ほとんどの外国人(というか日本人にさえも)には解説しないと意味が通じないけど、それでも良いのか、A女史??と少し疑問に思ってしまいました。

Kensukeさん、imaiさん

コメントありがとうございます。
Rashomonの由来をまずはディベート前にクラスで説明してほしかったですね。なぜ、A女史は敢えて日本のこの映画に着目したのかよくわかりませんが、個人的には、もう少しJapanese Movieや「世界のクロサワ」(ついでに「七人の侍」とかも・・・)に言及してほしかったと思います。

それにしてもこのケース、quote多すぎ。

Masaさん

ズバリと本質を言うところがDらしいですね。A女史はとてもいい先生だと思いますが、攻撃されるとめっぽう弱い気がします。Masaさん、リライトしては?(笑)

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Author:ksh
東京都出身。東京・品川のエレクトロ二クスメーカーに8年勤務。イギリス・Cambridge大学MBAと東大公共政策大学院(Economic Policy)でダブル・ディグリー取得を目指す。

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